河村晴道 二星の会 ~Jisei no Kai~

シテ方観世流能楽師 河村晴道の情報ブログです。

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第2回二星の会 寄せられた感想のご紹介

先の第2回二星の会 東京公演での「野宮」に関して、
今回初めて能を見た40代男性の方に頂いた感想をご許可を得て掲載致します。


******


素人ながら思いましたのは、
歌舞伎等のようにエンターテイメント的に見てしまうと、
これは全く違うもので、そういうものではないという事を初めて感
じました。

実はそのような自分自身、
エンターテイメントを見る気分で伺っていましたので、
「これっていったいなんなんだろう」と考えさせられました。

静寂の中の、淡々と延々と、
しかも終止ゆったりとした変わらない間と時間。

響き渡る鼓の音と声。

夜の野外で、得体の知れない暗闇にある何かを感じながら、
自身の胸中に暗闇から何かが入って来て、
そこに感情が生まれてくる。

思いや感情を高め、ある時は整理するための時間に、
無駄な事はせず、何も邪魔せず、
その人に時間を与えるもの。

そんな精神世界の高尚な嗜みを、
古代日本人は持っていたんだと思うと、凄いと思いましたし、

現代の時流/時勢の中では忘れがちなものがここにあるからこそ、
また、人間の念という普遍的なテーマであるからこそ、
そこに引き戻すために、ずっと守り続けられて来たんだなあと、
私なりに思いました。

大河ドラマ等で、戦国の武将が一人で杯を交わしながら、
涙して能を見ている。そんな光景を思い出しました。

何故能なのかと言えば、
感じるもののために、邪魔な全てのものをそぎ落として、
そぎ落とした表現だからなのだろうと感じました。

自分自身も、何かに思いを巡らすときは、
誰にも邪魔されず、それなりの時間を使って物を思います。

あー、そう言う事なんだ!と思った時に、
改めて私の中の「これっていったいなんなんだろう」が
晴れた気がしました。

今度は野外で、あの表紙のデザインにあるような中で見てみたいな
あと思いました。


******


ご感想、ありがとうございました。

この他にもアンケート等を通じて、多くの方から様々な感想を頂戴致しました。
合わせて御礼申し上げます。

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